デジタル技術

モールドテックはシボ加工にデジタル技術の導入を進めています。シボ加工の中で8割前後が手作業によります。つまりシボの品質はその作業者の技量・経験・熟練度によるところが大きいものです。結果として品質のバラツキを考慮しなければならず、そのバラツキをどう低減するかが今までのシボメーカーの課題でした。
今でも数値・データだけでシボを作り・検査・評価することはなかなかできるものではありませんが、より精度の高いシボのためにデジタル技術の導入に取り組んでいます。

3次元レーザー加工機

レーザー光線によるシボ加工の開発を進めています。より高い付加価値をもったシボへ進化させます。腐食加工とは違う多彩な意匠性と機能性を樹脂部品にもたらします。

あらたなデザイン表現の可能性を高めてくれる最新技術です。薬品・薬剤を用いない加工はクリーンな環境・エコロジーにも貢献します。

3次元スキャナー

シボ加工ではPVCや天然革などの表皮を複製すること、またはそれに近い外観を再現することが求められます。そのもととなるPVC・天然革などをデジタル技術でデータ化することが必要でした。今まで既存のスキャナーでは不可能だった詳細な毛穴・小じわを偏ることなくデータ化するスキャナーの開発に成功しました。シボ開発の精度とスピードの向上になくてはならない設備の一部です。

大型デジタルプリンター

従来の印刷方法ではできなかった大判プリントと微細なパターンを可能にするプリンターです。特にヘアラインや幾何学パターンなどの極細のラインも印刷は格段に向上します。3次元スキャナーで取り込んだデータをコンピューターで画像処理を施します。このデータを直接デジタルプリンターに送り転写プリントをすばやく作成できます。従来印刷と比べ30倍以上の大判が可能なためプリント転写のつなぎ目・切れ目を大幅に減らします。また従来印刷と比べムラをはるかに少なくし、精度の高均一なプリント印刷が可能になりました。

3次元デジタル測定器

どんなに微細なシボパターンであっても、3次元の立体物であるシボをさまざまなパラメーターで測定します。熟練の目なくしてはシボ加工はなりたちませんが、精度の高い測定がより良い品質につながります。

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